CONCERT コンサート情報

センチュリー豊中名曲シリーズ Vol.5

特別演奏会

センチュリー豊中名曲シリーズ Vol.5

15:00開演

豊中市立文化芸術センター 大ホール

指揮:小泉 和裕

ワーグナー
楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より 第1幕への前奏曲

ワーグナー
ジークフリート牧歌 作品103

ベートーヴェン
交響曲 第3番 変ホ長調 作品55 「英雄」

●聴きどころ

センチュリー豊中名曲シリーズ Vol.5
新しい年2018年最初の名曲シリーズは、ワーグナーのマイスタージンガー前奏曲で華やかに幕を開けます。この曲は本来、ワーグナーの楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」の前奏曲ですが、独立されて演奏される機会が多く、幕開けや登場感を醸し出すにはぴったりの作品です。続いては同じくワーグナーの「ジークフリート牧歌」。愛妻コジマ・ワーグナーへの誕生日ならびにクリスマスプレゼントとして贈られたこの曲は、息子であるジークフリートを産んでくれたコジマへのねぎらいの意味が込められていると言われています。ワーグナー家の私的な場での作品が今や管弦楽曲として各地のオーケストラレパートリーに組み込まれています。
さてこの公演でのベートーヴェンの交響曲は第3番「英雄」。あるレコード会社がベートーヴェンの交響曲全集を順次発売するとき、まず「英雄」を最初にリリースして販売状況を占うという話を聞いたことがあります。また1817年、「自作でどれが1番出来がいいと思いますか」という詩人クリストフ・クフナーの質問に対し、ベートーヴェンは即座に「エロイカ」と答えたとのエピソードもあり、この作品はベートーヴェンの交響曲の中ではキーとなる曲なのでしょう。
指揮者はかつてセンチュリーの音楽監督を務めた小泉和裕。ヘルベルト・フォン・カラヤンとも親交があり、ドイツ音楽への造詣も深いマエストロとセンチュリーが創りだすこのプログラム。「マイスタージンガー」にはじまりベートーヴェン「英雄」で終わる、2017年度の名曲シリーズを締めくくるのにふさわしいと言えます。