CONCERT コンサート情報

センチュリー豊中名曲シリーズ Vol.8

特別演奏会

センチュリー豊中名曲シリーズ Vol.8

15:00開演

豊中市立文化芸術センター 大ホール

指揮:小泉 和裕

ベートーヴェン
交響曲 第2番 ニ長調 作品36

ブラームス
交響曲 第4番 ホ短調 作品98

●聴きどころ

センチュリー豊中名曲シリーズ Vol.8
小泉和裕が再びセンチュリーの指揮台に立ち、王道のプログラムを披露します。東京都響の終身名誉指揮者、九州響、名古屋フィルの音楽監督を務める小泉和裕は日本センチュリー交響楽団にとって最も縁の深い指揮者で、首席客演指揮者(1992〜95年)、首席指揮者(2003〜08年)、音楽監督(08〜14年)としてセンチュリーを率いて来ました。
30歳を過ぎた頃のベートーヴェンは難聴が進行し、絶望した挙句にハイリゲンシュタットの遺書を書き残したのもこの時期でした。しかし、ベートーヴェンはこの苦難を乗り越えて交響曲第2番を書き上げます。鋭いリズムを刺激的に扱い、クラリネットやホルンを始めとして管楽器に存在感を与え、弦楽器にも伝統を打ち破るオーケストレーションを試みました。それは交響曲の歴史を塗り替えるものでした。小泉・センチュリーの緻密なアンサンブルによって、楽聖が切り拓いた未来を浮き彫りにします。19世紀の大指揮者ビューローはバッハ、ベートーヴェン、ブラームスを「ドイツ3大B」と呼んだと言われていますが、ブラームスがベートーヴェンの後継のシンフォニストであることは疑いようがありません。交響曲第4番は、第2楽章で教会旋法、第4楽章のパッサカリアの使用など古典書法からの引用が見られ、特に第4楽章はバッハのカンタータから着想を得たと言われています。様式感を大切にしつつ、オーケストラを存分に歌わせる小泉和裕のアプローチにセンチュリーがどのように応えるか、大変楽しみな公演です。