CONCERT コンサート情報

第232回定期演奏会

定期演奏会

第232回定期演奏会

19:00開演

ザ・シンフォニーホール

指揮:飯森 範親/オーボエ:ラモン・オルテガ・ケロ

R.シュトラウス
メタモルフォーゼン(23の独奏弦楽器のための習作) TrV 290

R.シュトラウス
オーボエ協奏曲 ニ長調

R.シュトラウス
歌劇「インテルメッツォ」より”4つの交響的間奏曲” 作品72, TrV 246a

●聴きどころ

第232回定期演奏会
若き頃の飯森範親はミュンヘンのバイエルン州立歌劇場で、名指揮者サヴァリッシュの下で研鑽を積みました。飯森にとって、多数のシュトラウスの作品をレパートリーとしていた劇場での経験は重要なもので、今回演奏する歌劇「インテルメッツォ」も、サヴァリッシュ氏の副指揮者として上演に参加しています。飯森が首席指揮者に就任してから、ずっと温めてきた作品がメタモルフォーゼンです。23人の弦楽器奏者のために書かれたスコアは緻密の極みで、第二次世界大戦の末期に、シュトラウスにとって最も大切な場所だったミュンヘン、ドレスデン、ウィーンの歌劇場が空襲に晒されたことに、大きな悲しみを感じたことが作曲の発端だったといいます。そのメタモルフォーゼンの作曲をしていた場所に、後にフィラデルフィア管弦楽団でオーボエ奏者として活躍することになる、米軍兵士のランシーが訪れました。ランシーはシュトラウスにオーボエ協奏曲の作曲を求めましたが、この時シュトラウスは断っています。ところが第二次世界大戦が終わると、すぐにシュトラウスはオーボエ協奏曲に取りかかり3ヶ月で一気に書き上げました。今回のソリストにはバイエルン放送交響楽団の首席オーボエ奏者、ラモン・オルテガ・ケロを迎えます。1988年にスペインのグラナダで生まれ、2007年のミュンヘン国際コンクールでは40年ぶりの優勝者となり大きな話題となりました。