CONCERT コンサート情報
いずみ定期演奏会 No.40 ハイドンマラソン
定期演奏会
いずみ定期演奏会 No.40 ハイドンマラソン
19:00開演
いずみホール
指揮:飯森 範親/ヴァイオリン:松浦 奈々
ハイドン
交響曲 第12番 ホ長調 Hob.Ⅰ:12
ハイドン
交響曲 第65番 イ長調 Hob.Ⅰ:65
野村 誠
ポーコン(ヴァイオリンとポータブル打楽器のための協奏曲)
ハイドン
交響曲 第94番 ト長調 Hob.Ⅰ:94 「驚愕」
●聴きどころ
いずみ定期演奏会 No.40 ハイドンマラソン
今回のハイドンマラソンでは、ハイドンによる古典書法の確立の過程をたどります。交響曲第12番はホ長調という調性が採られていますが、ホ長調の交響曲は意外と少ないもので、100曲を超えるハイドンの交響曲でも今作と第29番くらいのものでしょうか。第2楽章の短調のシチリアーノ風の音楽から第3楽章の快活なプレストに入るところなどは、まさにハイドンの面目躍如です。第65番は一筋縄では行かない作品。3つの勢いある音符から開始する第1楽章から、語るかのようなヴァイオリンの歌に魅せられる第2楽章、3拍子と4拍子が交錯するかのような第3楽章を経て、ホルンが驚異的な活躍を見せる第4楽章まで、随所にハイドンの仕掛けが散りばめられています。いよいよ交響曲第94番「驚愕」という超有名曲を取り上げます。長く仕えたエステルハージ家を離れた後に、興行師ザロモンと出会ってロンドンで書かれた作品です。第2楽章の「びっくり」の強奏があまりに有名ですが、気品のある第1楽章、メヌエットを超えてスケルツォ風の第3楽章、管弦楽の全合奏が凄まじい第4楽章など聴きどころが満載です。センチュリーのコミュニティー・プログラム・ディレクターで、「ハイドン大學」の講師も務める野村誠のヴァイオリン協奏曲「ポーコン」には、ソリストにコンサートマスターの松浦奈々が登場します。この協奏曲を伴奏するオーケストラは3人の打楽器奏者。シンプルなリズムの上で華麗な松浦のヴァイオリンのパッセージが舞います。

