CONCERT コンサート情報

第231回定期演奏会

定期演奏会

第231回定期演奏会

19:00開演

ザ・シンフォニーホール

指揮:川瀬 賢太郎/チェンバロ:マハン・エスファハニ

アイヴズ
答えのない質問

バーバー
弦楽のためのアダージョ 作品11

ナイマン
チェンバロ協奏曲

アイヴズ
交響曲 第2番

●聴きどころ

第231回定期演奏会
神奈川フィル常任指揮者、名古屋フィル指揮者として八面六臂(はちめんろっぴ)の活躍の川瀬賢太郎を迎えます。川瀬が東京国際コンクールで最高位として入賞したのが2006年。翌年の入賞者デビューコンサートでセンチュリーは初共演を果たします。今回の定期演奏会は、20世紀前半のアメリカの作曲家の作品を中心にプログラミングされました。アイヴズは独創的な作風で知られた作曲家で、往時の楽壇では中々評価されず、代表作と言える交響曲第2番の初演も作曲から半世紀経った1951年、バーンスタインのタクトによるものでした。アイヴズの一世代後にあたるバーバー。ローマで作曲された、弦楽四重奏曲第1番を改作した「アダージョ」を初演した指揮者はトスカニーニでした。ケネディ大統領の葬儀で使用されたことにより、世界的に有名になったこの作品を、作曲者は「追悼のための音楽ではない」と語っています。川瀬・センチュリーの弦楽セクションの前には、どのような「アダージョ」が広がるのでしょうか。
タイムズ紙に「非凡なる才能」と評された1984年生まれのマハン・エスファハニは、既にこの世代最高のソロ・チェンバリストの座を不動のものにしています。今回エスファハニが選んだ作品は、ナイマンの協奏曲です。1992年、カンピオン監督の映画「ピアノ・レッスン」の音楽を担当して、日本でも話題になったマイケル・ナイマンはミニマル・ミュージックの旗手として知られていますが、今作でもこの書法が取られています。14名に刈り込まれた弦楽器奏者とチェンバロ独奏の丁々発止は、一音たりとも聴き逃せない壮絶な世界になるはずです。