CONCERT コンサート情報
いずみ定期演奏会 No.39 ハイドンマラソン
定期演奏会
いずみ定期演奏会 No.39 ハイドンマラソン
19:00開演
いずみホール
指揮:飯森 範親/チェロ:北口 大輔
ハイドン
交響曲 第61番 ニ長調 Hob.Ⅰ:61
ハイドン
交響曲 第39番 ト短調 Hob.Ⅰ:39
黛 敏郎
文楽(無伴奏チェロによる独奏)
ハイドン
交響曲 第73番 ニ長調 Hob.Ⅰ
●聴きどころ
いずみ定期演奏会 No.39 ハイドンマラソン
2018年度第1回目のハイドンマラソンには個性的な交響曲が並びました。「疾風怒濤」時代の第39番を、その次の時代へと飛び出そうとする第61番と第73番「狩り」で挟むプログラムは、昨年度のテーマだった「疾風怒濤時代とパリ交響曲」を発展させた選曲と言えるでしょう。
交響曲第61番はニ長調の明るい作品で、管楽器の聴き所が満載です。第1楽章の爽やかなフルートの響き、第3楽章トリオの美しいオーボエに魅せられたら、第4楽章はプレストで一気に駆け抜けます。交響曲第39番は調性がト短調で、ホルンが4本使われていることから、モーツァルトが交響曲第25番の手本にしたのでは?とよく言われるのですが、その音楽はあまりに印象的でハイドンの交響曲の隠れた傑作です。交響曲第73番は「狩り」というタイトルがついています。ハイドン自身が第4楽章のスコアにフランス語で「狩り」と書き込んだのでそのように呼ばれています。他の歌劇の序曲を転用したこの楽章は、狩猟ホルンが響き渡り、狩りの様子を描写したかのようです。
ハイドンの交響曲の合間に、1960年作曲の黛敏郎のチェロ独奏のための名作を、首席チェロ奏者北口大輔の独奏でお聴きいただきます。BUNRAKUは日本の伝統芸能である文楽をチェロ一本で表現した作品です。三味線の響きや大夫の語りが描写されていて、人形の動きがまぶたの裏に見えるようなこの作品は、強い緊張感と超絶技巧で聴衆を圧倒します。ハイドンと黛の時空を超えた共演にご期待下さい。

