CONCERT コンサート情報

第243回定期演奏会【開催中止】

定期演奏会

第243回定期演奏会【開催中止】

19:00開演

ザ・シンフォニーホール

指揮:飯森 範親/サックス:須川 展也/チェロ:新倉 瞳

サイ
「バラード」アルトサクソフォンと管弦楽のための(2016/須川展也委嘱)

サイ
「11月の夜想曲」チェロと管弦楽のために(新倉瞳による委嘱作品・日本初演)

チャイコフスキー
交響曲 第5番 ホ短調 作品64

●聴きどころ

第243回定期演奏会【開催中止】
2016〜2017年シーズンの定期演奏会で大きな話題となったのが、首席指揮者・飯森範親と天才音楽家ファジル・サイとの共演でした。モーツァルトのピアノ協奏曲第23番のソリストとして共演した後に、サイの作曲による「イスタンブール交響曲」を採り上げ、名所を描写した様々な楽想がカラフルな音色を伴って鳴り渡りました。今回の定期演奏会では、日本人演奏家がサイに委嘱したレパートリーをフューチャーしてお届けします。
日本のサクソフォン界を常にリードし続けてきた須川展也。須川の委嘱によるサクソフォンの独奏曲は100曲を超えると言われ、常にレパートリーの開拓を行って来ました。「バラード」は、2016年須川自身の独奏、東京都交響楽団の演奏によって世界初演されました(指揮はミゲル・ハース=ペドヤ)。須川はかつてこの作品の魅力を尋ねられた際に「あえて一言で言うなら異国情緒」と答えています。
今回サイと親交の深い新倉瞳も独奏チェロと管弦楽のための作品を委嘱しました。2018年11月某日に、初演のタクトを執る飯森範親に来日中のサイから突然、「オーケストラパートについて相談がある」と電話がありました。急遽サイ、新倉、飯森の三人が集まり作品について細かく打ち合わせを行ったと言います。この文章を書いている時点ではまだ生まれていない作品ですが、先の打ち合わせの翌日に飯森範親は、「とても面白い作品になる」と笑顔で語っていました。期待して作品の完成を待ちたいと思います。
センチュリーのレパートリーとしてチャイコフスキーの交響曲第5番が定着するのは、創立から約10年近く経ってからのことでした。センチュリーで初めてこの曲を手がけたのは1999年の7月で、その時の指揮者は飯森範親でした。今では各地のコンサートでこの大名作を披露していますが、定期演奏会では2003年12月の第88回の小泉和裕指揮以来の演奏です。表現意欲溢れるセンチュリーから飯森範親がどのような音楽を引き出すのか。とても期待が高まります。