CONCERT コンサート情報
第239回定期演奏会
定期演奏会
第239回定期演奏会
19:00開演
指揮:飯森 範親/ソプラノ:石橋 栄実/バリトン:平野 和/合唱:ザ・カレッジオペラハウス合唱団、日本センチュリー合唱団
團 伊玖磨
飛天繚乱
ブラームス
ドイツ・レクイエム 作品45
●聴きどころ
第239回定期演奏会
創立当初のセンチュリーが、20世紀の日本作曲界を牽引した團伊玖磨の指揮で多くの舞台を経験出来たことは、今も大きな財産となっています。代表作である歌劇「夕鶴」をはじめ、数々の作品を自作自演で演奏出来たことを大切に記憶していますが、最も誇りに思っているのは委嘱作品である管弦楽幻想曲「飛天繚乱」の初演を成功させ、繰り返し演奏して来たことです。
1991年9月の第7回定期演奏会で大友直人の指揮で初演した後、翌年2月の第1回東京定期演奏会では、満席のサントリーホールでウリエル・セガル指揮のもとで大きな喝采を受けました。初演時の第7回定期演奏会のプログラムには作曲者自ら「飛天繚乱」という一文を寄せています。「飛天」、すなわち天女が奏楽しながら空を舞い繚乱する様と、その時に鳴り響く様々な楽器の響きについて綴っています。印象的な管弦の響きをお楽しみいただきたいと思います。
飯森範親が首席指揮者に就任して最初に取り組んだのがブラームスの交響曲全曲演奏でした。ブラームスが交響曲を作曲するより前に、10年以上の歳月をかけて書き上げたのがドイツ・レクイエムでした。飯森範親は就任6年目のこのタイミングでのドイツ・レクイエムの演奏を熱望しました。ブラームスが「ドイツ」の部分を「人間」と置き換えて良いと手紙に記したという壮大な作品に、飯森がどのように魂を込めるのでしょうか。ソリストには飯森が絶大な信頼を寄せる石橋栄実、平野和。そしてザ・カレッジ・オペラハウス合唱団を迎えます。