CONCERT コンサート情報
第238回定期演奏会
定期演奏会
第238回定期演奏会
19:00開演
指揮・ピアノ:シュテファン・ヴラダー
スッペ
喜歌劇「詩人と農夫」序曲
モーツァルト
ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 K.488
ベートーヴェン
交響曲 第7番 イ長調 作品92
●聴きどころ
第238回定期演奏会
ウィーン生粋の芸術家シュテファン・ヴラダーを迎えます。ウィーン国立音大に学び、ベートーヴェン国際ピアノコンクールでは史上最年少で覇者となりました。コンセルトヘボウ管、シカゴ響といった名だたる楽団からソリストとして招かれ、モーツァルト没後200年にあたる1991年のウィーンフィル来日公演では、モーツァルトのピアノ協奏曲第25番のソリストとして同行しました。近年では指揮者としての活躍も目覚ましく、ウィーン室内管の芸術監督として世界中を巡り、各国のオーケストラに客演しています。
今回取り上げる3人の作曲家は、いずれもウィーンに縁がある人ばかりです。生誕200年を迎えるスッペは、オッフェンバックのオペレッタのウィーン公演に接したことで、自らもオペレッタを書き始めます。こうしてウィンナ・オペレッタの歴史が幕を開けました。ボンで生まれたベートーヴェンが初めてウィーンを訪れたのは17歳の時。モーツァルトに師事するためでした。そして22歳の時に再びウィーンへ戻ってハイドンを訪ねます。43歳のベートーヴェンが自らの指揮で交響曲第7番を初演した時、そのオーケストラにはシュポア、フンメル、サリエリといった歴史に名を残す音楽家達が加わっていました。1786年、ウィーンに住む30歳のモーツァルトの勢いは止まりません。3月にピアノ協奏曲第23番、第24番を完成させ、5月は歌劇「フィガロの結婚」初演、6月ホルン協奏曲第4番を完成させます。
ヴラダー・センチュリーと共にウィーン音楽紀行をお楽しみいただきたいと思います。