CONCERT コンサート情報

いずみ定期演奏会No.42ハイドンマラソン

定期演奏会

いずみ定期演奏会No.42ハイドンマラソン

19:00開演

いずみホール

指揮:飯森 範親/フォルテピアノ:上原 彩子

ハイドン
交響曲 第10番 ニ長調 Hob.I:10

モーツァルト
ピアノ協奏曲 第19番 ヘ長調 K.459

ハイドン
交響曲第4番 ニ長調 Hob.I

ハイドン
交響曲 第89番 ヘ長調 Hob.I:89

●聴きどころ

いずみ定期演奏会No.42ハイドンマラソン
メインに置かれた交響曲第89番は、数多いハイドンの交響曲の中でも問題作と言われます。過去作からの転用が多く丁寧に作曲されていない、エステルハージ楽団のヴァイオリン奏者だったトストのために書かれた作品ですが、同じくトストのために書かれた第88番に比べて練られていないというのです。しかし日本の童謡「証城寺の狸囃子」とそっくりの冒頭から始まる快活な第1楽章や、人懐っこい旋律が印象的な第3楽章のメヌエットに接すると、この作品の魅力に一気に引き込まれます。駄作か隠れた名曲か皆さんの耳で確かめていただきたいと思います。
交響曲第4番、交響曲第10番という若い番号のニ長調の作品を取り上げます。両曲ともボヘミアのカール・モリツィン伯のオーケストラのために書かれたと言われていますが、この時代のハイドンの交響曲は不明なことが多く、この二曲とも1757年から1760年の間に書かれたのだろうと推測されていますが、それ以上のことは分かっていません。ハイドンは1759年にモリツィン伯のオーケストラの楽長になったものの、このオーケストラは財政難のために、あっという間に解散となってしまいハイドンはエステルハージ公の楽団へと移ることになりました。今回皆様に楽しみにしていただきたいのは、第4番の第2楽章です。この美しい歌がいずみホールの響きを満たす時、きっと皆が幸せになれるはずです。
センチュリーと共演を重ねる上原彩子は、今回はフォルテピアノでモーツァルトのピアノ協奏曲第19番を演奏します。1784年、ウィーンに住んで4年目のモーツァルトは、ピアニストとして大きな成果を残しました。予約演奏会でモーツァルト自身の独奏で初演を手がけていたピアノ協奏曲は、この年だけで6曲書かれていてその勢いを証明しています。第19番はその6曲目にあたります。初演の詳細は不明ですが、1790年にレオポルト2世の戴冠式の祝賀会でピアノ協奏曲第26番「戴冠式」と一緒にモーツァルト自身の独奏で演奏されたと記録があります。今回上原が使用する楽器は1790年にミュンヘンで作られた楽器のコピーということもあり、どのような響きがするのか楽しみです。